日々の仕事や家事に追われ、「子どもとゆっくり向き合えていない」と悩んでいませんか。
看護師は残業や夜勤で生活リズムが崩れやすく、退勤後も夕食づくりや翌日の準備に追われ、心の余裕を失いがちです。
ストレスが重なると、些細なことでつい子どもを怒ってしまい、自己嫌悪に陥ることもありますよね。
この記事では、未就学児を育てる看護師に向けて、両立しやすい職場の選び方や、無理なく両立するための工夫を紹介します。
子育て中の看護師が両立に悩みやすい理由

厚生労働省の資料では、看護師の退職理由として「子育て」が「結婚」に次いで2番目(10.5%)と報告されています。[1]
子育てをきっかけに、働き方を見直す看護師は少なくありません。
子育てをしながらの勤務では、子どもの体調不良による急な欠勤・早退や、残業でお迎えが遅れる不安から、職場への罪悪感や焦りを感じやすくなります。
始業時間が早く、残業も続くと子どもの負担も大きくなるため、「本当にこの働き方でいいのかな」と悩む方も多いでしょう。
だからこそ、無理なく働き続けるには、両立しやすい職場選びが大切です。
両立しやすい職場の選び方
子育て中の看護師が職場を選ぶときは、以下の4点を優先して確認しましょう。
- 勤務時間の調整のしやすさ
- 夜勤・残業の有無
- 通勤のしやすさ
- 休みのとりやすさ
とくに、保育園の送迎に無理がない勤務時間かどうかは大切なポイントです。
業務内容も確認し、急変対応が多くないかを見ておくと、入職後の負担軽減につながります。
人間関係は入職前にわかりにくいので、口コミや見学で雰囲気を見ておくのがおすすめです。
子育て中の看護師向け職場4選

①クリニック
クリニックは日勤中心で、日・祝やお盆、年末年始が休診の職場も多いのが特徴です。
予定を立てやすく、子どものお休みに合わせて働きやすいというメリットがあります。
難しい医療処置や急変対応が比較的少なく、心身の負担を抑えやすい点も魅力です。
一方で、診療科によって業務内容は異なります。
これまでの経験を活かせる分野の職場を選ぶと、業務に慣れやすいでしょう。
クリニックは少人数のスタッフで業務を回すため、子どもの体調不良による急な勤務変更が難しい場合もあります。
面接を受ける際に、以下の点を確認しておくと安心です。
- 子育て中のスタッフの有無
- シフト変更の相談方法
- 在籍スタッフの欠勤・早退の対応
②訪問看護ステーション
訪問看護は、小児から高齢者まで幅広い利用者の自宅を訪問し、必要なケアを提供する仕事です。
病棟のような交代制の夜勤がない職場も多く、残業も比較的少ないことから、子育て中の看護師におすすめです。
ただし、厚生労働省の資料によると、訪問看護ステーションの約88%が24時間対応体制加算を届け出ており、オンコール対応がある場合も少なくありません。[2]
面接では、オンコールの有無や当番回数を確認しておきましょう。
また、ステーションによっては対応している利用者層に傾向があり、小児や精神科などに強いケースもあるため、あわせて確認しておくと安心です。
③デイサービス
デイサービスは、利用者の日常生活支援(食事・入浴)や健康管理、機能訓練などを行う施設です。
日勤が中心で夕方に業務が終わる職場が多く、子どものお迎えに合わせやすいため、子育て中の看護師に向いています。
パート求人を見かけることもありますが、土日休みかどうか含めて、勤務条件は施設によって異なります。
また、施設規模や時間帯によっては看護師が1人勤務となる可能性もあるため、勤務体制や業務内容を面接時に確認しておきましょう。
④健診センター
健診センターでは、施設での健診や巡回健診にて、検査準備や実施・補助、受診者の案内、データ入力などを行います。[3]
日勤中心の働き方をしやすく、子育てとの両立を考える看護師におすすめです。
業務の流れが比較的決まっている職場も多いというメリットがある一方、巡回健診がある施設では集合時間が早い場合もあります。
面接では、勤務時間や担当業務、巡回健診の有無を確認しておくと安心です。
無理なく両立する毎日の工夫

仕事も育児も家事も、すべて完璧にこなそうとして、自分を追い込んではいませんか。
子どもとの時間を大切にするには、時間と心に少し余裕を持つことが大切です。
少し余裕ができるだけで、子どもの気持ちや変化に目を向けやすくなります。
ここからは、毎日の負担を減らしながら、仕事と子育てを無理なく両立する工夫を紹介します。
①サービスを使って負担を減らす
家事・育児での負担を減らすには、以下のサービスをうまく活用しましょう。
- ファミリーサポート
- 家事代行サービス
- ネットスーパー
- 食事配達サービス
ファミリーサポートは、「子育てを手伝ってほしい人」と「手伝いたい人」をつなぐ、地域の相互援助活動です。
こども家庭庁によると、2023年時点で996の市町村が実施しており、保育施設までの送迎や外出時の預かりなどの活動例があります。[4]
②優先順位を決めて頑張りすぎない
子どものために家事も育児も頑張りたいと思うほど、つい無理してしまいますよね。
しかし、完璧を目指すよりできるところだけを続ける方が、無理なく両立できます。
時には外食や総菜、冷凍食品、時短家電などを活用して、家事負担を減らしましょう。
料理は電子レンジや圧力調理器を使う時短レシピであれば、仕事終わりでも取り組みやすくなります。
また、家事は優先順位を決め、緊急性の低いものは休日に回すなど、ルールを作っておくと気持ちが楽になるでしょう。
③子どもに合うお手伝いを取り入れる
子どもに合ったお手伝いを取り入れると、家事負担が少し軽くなり、子どもと関わる時間を増やせます。
子どもにとっても、家事をできた経験は自信につながり、自立心や生活能力を育てるきっかけにもなります。
「服を上手に畳めるようになった」など、子どもの小さな成長を喜べることも魅力です。
④一人で抱えず家族と協力する
仕事をしながら、家事も子育ても一人で抱えるのは大きな負担になります。
家事・子育てのタスクを見える化して家族と共有しておくと、負担が集中しにくくなります。
担当を固定しすぎず、その日の予定や体調に合わせて柔軟に分担することも大切です。
無理のない働き方で両立を目指そう

この記事では、子育て中の看護師が両立しやすい職場と、毎日の負担を減らす工夫を紹介しました。
サービスや時短家電をうまく活用し、頑張りすぎないルールを決めることで、時間と心に余裕が生まれやすくなります。
今の生活で心や体をすり減らすのではなく、子どもとの時間を大切にできる働き方を見つけてみませんか。
まずは求人情報を見比べて、自分に合う職場の条件を整理することから始めてみてください。
参考文献
[3]看護職のキャリアと働き方支援サイト>働く場所を見てみる>その他(閲覧日:2026年2月26日)
[4]こども家庭庁>メニュー>政策>こども・子育て支援>ファミリー・サポート・センター事業>子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)の概要 PDF(閲覧日:2026年2月26日)
